6/24第三作初の短編集「白龍抄」発行水月あす薫(みずきあすか)
詳細はリンクしている「ルナーズファウンテン」でどうぞ。
 
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【2017.09.28 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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愛の糸 #36 柏倉康寛の逡巡(かしわぐら やすひろのしゅんじゅん)
JUGEMテーマ:恋愛小説
 

初めから読まれる方は こちらから

「十一番でお待ちの患者様、相談室にお入りください。」


三角茉莉が立ち上がると、看護士は娘の奈々緒と、玲王の父・嵯峨叔且も一緒に入るように話した。
三人はいぶかりながら、言われるままに相談室に入っていった。

 



相談室には柏倉と玲王がいたが、三人が中に入ると、柏倉も玲王も立ち上がった。


 「奈々緒ちゃんのおかあさんに、お願いがあります。」

玲王は茉莉を見た後、奈々緒にニコリと笑い、もう一度茉莉を見た。


 「奈々緒ちゃんの為に役員を辞めて下さい。
そして、奈々緒ちゃんと二人で、単身赴任のおとうさんの所へ行って下さい。
お願いします」

玲王が頭を下げた。
 茉莉は、玲王が何を言ってるのか解らなかった。


「家族は離れちゃいけないんだ。一緒じゃないと。
奈々緒ちゃんは、うちとは違う。
家族三人で暮らせるんだから。」


それから玲王は奈々緒の両肩をつかみ、茉莉に向かうように奈々緒を立たせた。


「奈々緒ちゃん、本当の事を言わなくちゃいけないよ。
言わなければ、おかあさんも解らないんだ。
ちゃんと自分の口から言うんだ。
でなければ、いつまでも、何も変わらない。」



奈々緒は茉莉を避けるように、下を向いていたが、やがて決心したように顔を上げた。


「ママ、役員、辞めて。ママに役員、辞めて欲しいの。
ママの役員は大切なお仕事だから、ずっと言えなかった。
でも、私は、ママに役員辞めて欲しいの。
私は、ママと一緒にパパについて行きたかったの。」


やっとそこまで言うと、奈々緒はワァーと声を上げて泣き出し、玲王が奈々緒を抱きとめた。

 


ありがとうございました
いつも ポッチン感謝ち
【2009.08.28 Friday 22:01】 author : sirius08
| 愛の糸 | comments(5) | - | pookmark |
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【2017.09.28 Thursday 22:01】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
言えたんですね。
そして、
癒えたんですね。

うんうん。
| おっさん。 | 2009/08/28 11:11 PM |
>おっさんさん
いつも ありがとうございます。

そう 言えたんです。

そう 素敵です。

癒えたなんて(=^・^=)
| シリウス | 2009/08/31 12:40 AM |
号泣してしまったぁぁぁ( p_q)エ-ン
| ちさやん | 2009/08/31 7:25 PM |
>ちさやんさん
ありがとうございます。

そんな・・・・泣いて下さるなんて・・・

こちらが 嬉し涙です・・・・
| シリウス | 2009/09/05 2:46 AM |

やっと!

やっと言えた想い!!! m(。≧ _ ≦。)m



人間って思っていても口に出さなくっちゃ
どんなに親しい関係でもこじれて行くばかりなのよね


言葉のコミュニュケーションの大切さを痛感させられます
o('-'*)う(,_,*)ん('-'*)う(,_,*)ん

| おみご | 2009/12/01 4:03 PM |
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