6/24第三作初の短編集「白龍抄」発行水月あす薫(みずきあすか)
詳細はリンクしている「ルナーズファウンテン」でどうぞ。
 
<< 覚醒しない少年 | main | 結婚式 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

【2017.09.28 Thursday 】 author : スポンサードリンク
| - | - | - | pookmark |
覚醒しない・・・
JUGEMテーマ:短編小説
 
「わかってるのか?もう 何度も話してるはずだ。」


もう何度も 耳の奥に繰り返し声が響く。


「おまえは 何のために この人生に転生した?」

「おまえには 伝えるべきことがある。そうではないのか?」



・・・・小さい時から お話し作りが好きだった。

心の奥底から 湧いて出てくる言葉の嵐に、 自分をもてあましたことがあった。


この湧き出るアイディアの泉は何だろう。

汲んでも汲んでも 湧き出る泉。

泉に映る 月の影。



ルナが 私を見つめている。

泉に映るルナは この長い生涯 私を捉えて離さない。



「いつになったら再開するつもりなんだ?」

「俺は言ったはずだ。3年前に、わざわざ 俺の姿を模したものに身をやつし、おまえに会いに来た。あの時、言ったはずだ。」



言われたよ。

でも


「言い訳」


だって


「口答え」


現実が 私の作品を 追い抜いて行くんだ。



「そんなことは、今が始まったことじゃない。 あの「クローン」という作品を書き始めた時は、まだクローン技術は、それほど注目されていなかった。」



そう、それなのに やっとペンを持った時には クローン羊が生まれ、書き始めて 先を悩んでいるうちに、頭の中にあったクローン工場は、映画の一シーンとして、先に再現されていまった。



「おまえが 遅かった。思いつくのが早くても、先に発表されたら、真似になる。」


・・・・書けない。


「おまえが描いた洪水が 現実化したからか?」


「おまえが 描いた終末のイメージを すでに言葉にされ 電波で発信されたからか?」


私が 子供のころから描いていたと 誰に証明できる?


先に書かなかった 私が悪い。


・・・・書けない。



「人のせいにするな!」




・・・・書けないよ。





一陣の風が 強く冷たく 叩くように私を襲った。



彼の怒り。


生まれてきた意味。


迷いのループにはまった わ・た・し。




「眼を覚ませ!」




彼の声が 雪吹雪の中を旋回してゆく。



「眼を覚ませ!」




・・・・書けないよ。



・・・・書けないよ・・・・・・アシュラ・・・・。

                                 
                                         2012年1月31日(火)
                   
                    アシュラ来たりて語りしが、その様相
                    某寺の木像と酷似せり。
【2012.02.13 Monday 14:35】 author : sirius08
| ちょっと不条理 | - | - | pookmark |
スポンサーサイト
【2017.09.28 Thursday 14:35】 author : スポンサードリンク
| - | - | - | pookmark |